【コラム】ボイスサンプルの作り方・考え方
皆さん、こんにちは。
(株)One’s Voice、代表取締役の佐山裕亮です。
我々のお仕事をする上で欠かせないもの、それは「ボイスサンプル」です。
当然と言えば当然なのですが、お仕事をする際に、どのような声で、どのような雰囲気で、どのようなイメージになるのかを想像するのに、クライアントからするとボイスサンプルがないと仕事を発注しづらいですよね。
相当有名で、国民的アニメに出演している…となれば話は別ですし、リピーターさんからの仕事のご依頼でしたら一概にそうは言えないですが、初めて仕事を受ける際やオーディションに応募する際には必ず必要になってきます。
そんなボイスサンプルを作る際に困っている方もいらっしゃると思います。
今回はボイスサンプルを作る際に注意したいこと、ポイントなどについてまとめていきます。
この記事が、皆さんの悩みの解決に繋がったり、解決の糸口になったり、何かのヒントになったら幸いです。
目次
ボイスサンプルは自分で準備!
まずはここでつまづく方が多いと思いますが、基本的にボイスサンプルの台本は自分で作成しなければなりません。
どんな雰囲気にするのか、どういったバリエーションを用意するのか、強みを発揮できるテキストはどういったものなのか…。
もちろん所属事務所の皆さんや先輩の助言や助力を頂ける場合もありますが、まずは自分で考え、自分で用意する必要があります。
「でも、どんなものを用意したら良いのか分からないし、脚本を書いたことなんてない…。」
そう思ってしまう方も多いと思います。
大丈夫です。
誰もが初めてですし、まずはやってみて下さい。
逆に考えていくと、自分で考えたボイスサンプルは自分だけのものですし、自分でやりやすいような形に改変することも自由ですので、こちらの方が好都合ということも言えます。
一度で終わりのボイスサンプル作りではありませんし、都度都度これは改変していくものですので、作り方を覚えてしまった方が自分にとってのプラスになることは間違いありません。
とにかく、怖がらずに、チャレンジです。
その一歩を踏み出さないと、何も始まりません。
もっと乱暴な言い方をすれば、内容はそこまで重要ではありません。
ボイスサンプルの文面が悪いから、そこで落とされるといったことは皆無だと言っても僕は良いと思っているくらいなので(笑)
落とされるとしたら、それとは別の理由がありますので、そこを改善していけば良いのです。
ボイスサンプル集というものもある
でも、やっぱり最初の一歩、初めて作る台本はなかなか書けないですよね。
慣れるとスラスラ書けたりもするのですが、やはり最初、特に書き出しの部分から「うーん」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
今はインターネットで色々と調べることができ、色々なボイスサンプルを参照することができます。
ちょっと検索を掛けてみるだけで、かなりのボイスサンプル原稿が出ていますので、それを利用するのも手です。
特に今ではフリーの素材が多くなっており、改変なども自由というところが多くなっています。
ですので、丸々使うのももちろんOK、一部を言い換えたり、改変して自分らしくアレンジするのもOK。
「最初の書き出しが分からない」とか「どんな雰囲気のものを作ったら良いか分からない」といった方は、こういったサンプルをひな型にして、そしてそれをヒントにして、自分なりの原稿を作成するといったことも試してみて下さい。
ちなみになのですが、自分もよくお世話になっている、池袋の「スタジオシグナル」さんでもボイスサンプル集をネットに上げています。
こちらもフリー素材で、改変OKのものとなりますので、こういったものを参考にしてみて頂ければと思います。
スタジオシグナルさんのボイスサンプル集はこちらのURLとなります。
https://www.d-pro.tokyo/voicesample
ボイスサンプルのどこを聞いているか?
これは非常に重要なポイントなのですが、クライアントがボイスサンプルのどこを聞いているかということを想像しましょう。
自分が選ばれる立場ではなく、選ぶ立場だったらどのようなところを注意するのかを想像してみると良いと思います。
ただ、人によって変わると思いますので、ここでは私が感じるポイントをご紹介したいと思いますが。
前述の通り、私個人の考えとしては、内容自体はそれほど問題ではないと思っています。
それよりも、しっかり発音できているか、分かりやすく聞きやすい発声ができているか、演技の幅、自然な雰囲気(無理して声を出していないかどうか)、イントネーションや訛り、音質、具体的に仕事に当て嵌めた時のイメージが付くかどうか…。
こういったことが自分が選ぶ際のポイントになってきます。
ここを最低限クリアできる素材を作ることがポイントです。
原稿を作る時のポイント
それを踏まえると、原稿を作る時のポイントはかなり絞られてきます。
最低限、ここだけ注意していれば大丈夫というところをここでは挙げていきたいと思います。
例えば助詞の使い方が正しいかですとか、しっかりした流れになっているかは最低限確認しましょう。
ここでのポイントは、誤った日本語や流れがおかしい文章になっていると、例え自分が間違えて読んでいなくても、間違えて読んでいるように聞こえてしまってマイナスポイントになる場合があるということです。
それはかなりもったいない減点になってしまうので、そこは確認するようにしましょう。
できれば、自分ひとりで確認するよりも、周囲の友達であるとか、家族の方であるとか、事務所の方々であるとか、複数の方にチェックしてもらうと、より確実です。
オーディションなどで規定のセリフがあり、それを収録するという場合は別なのですが、ここでは汎用的なボイスサンプル作成について話します。
ボイスサンプルを作る際、単独で1つだけのサンプルを作るということはほぼありません。
複数のサンプルを作成することになると思います。
その際に似たようなシチュエーション、似たような感情、似たような声質のサンプルを作ってしまうと、かなりもったいないです。
ボイスサンプルは無限に入れ込めるわけではなく、数も限られているものです。
自分の演技や表現の幅と相談しながら、なるべく違う一面をそれぞれ見せられる・聞かせられるようなボイスサンプルを作成しましょう。
人によって変わりますが、読みづらい文章や苦手な音というものは存在します。
私も苦手な発音があります。
それを自分で自覚して、ボイスサンプルを作成する際にはそういった音を使わない方が良いと思います。
サンプルで弱点を曝け出す必要はないというのが私の考えです。
ただ、それでは根本的な解決にはなりませんので、しっかりと練習したり、対応したり、ハードルを越える努力は続けて下さいね(笑)
サンプルに関しては、長すぎても短すぎてもダメかなと思います。
長くてもそれほど聞きませんし、短いとチェックするには不十分ということもあります。
具体的には30秒±10秒ほどが良いのではないかと思います。
これだけチェックすれば、最低限クリアしなければならないことはクリアしていると思います。
あとは自由です。
どんなものでも構いませんし、そこまで肩肘張らず、力を抜いて作成してみて下さい。
作成ができたら、あとはひたすら練習です。
一度収録してみてそれで終わりではなく、どんどんレベルアップできるように練習を積んでいきましょう。
全部を録り直すこともあると思いますが、以前のボイスサンプルをレベルアップ後に録り直して、仕事が来るようになったという実例も私の近くでありましたので、やはり練習して上手くなることは重要です。
まとめ
ここまでボイスサンプルの作成についてお話してきました。
少しでも皆さんの悩みだったり、なかなか制作できないところのヒントになったりしていたら幸いです。
ボイスサンプルは重要ではありますが、原稿の中身についてはそれほど重要ではないと考えます。
それよりも、自分自身がしっかり表現できているか、自分自身の魅力をしっかり出せているか、自分自身の力の幅が表せているかの方に重点を置くべきです。
そこを鍛錬して、表現できて、それでもオーディションなどで落ちてしまった場合は、単純にイメージが合わなかったり、縁がなかったりといったことになりますので、気にすることではありません。
鍛錬と同時に、結果に一喜一憂しないメンタルも強化していきましょうね。
私自身がそうなのですが、この仕事に楽しさや喜びを感じています。
ですが、つらいことや大変なこともたくさんあります。
その中で、たくさんの仲間たちが良い環境の中で、モチベーション高く挑戦できる状況を作ることは、自分自身の大きな目標でもあります。
(株)One’s Voiceをそのような場にして、一人でも多くの仲間たちが笑顔になれるようにこれからもがんばっていきたいと思っています。
手前味噌になりますが、One’s Voiceではワークショップも開催していますので、色んな話を聞いてみたい、レベルアップがしたいという方はお気軽にご連絡下さい。
皆様の力になれたら幸いです。
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